要旨 |
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量子コンピュータにおける計算(量子コンピューティング)の高速性のために,エンタングルメント状態は重要な役割を演じている.また,エンタングルメント状態は量子通信(量子テレポーテーションや量子暗号など)を行うために必要不可欠な物理的なリソースである.現在までに,2量子ビットのエンタングルメント状態は深く研究され,明確に理解されている.
しかし,量子ビットの数が増えると量子状態は複雑になって,エンタングルメントの判定が困難になる.
本研究においては,「k-subsystem total semi-separability (TSS)」と「k-subsystem partial semi-separability (PSS)」と呼ばれる二つの判定基準を使って,多粒子系エンタングルメント状態の判定と分類を行った.
(2005年3月15日 受付)
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