要旨 |
---|
現在, インターネットの普及により, この情報空間を支える
基本技術の一つとしてデータベースの重要性が認識されている.
たとえば, インターネットにおいて提供されている情報ページ
においてはその外観デザインとコンテンツを切り離し,
コンテンツをデータベースによって管理する, コンテンツ管理
システム(CMS:Content Management System)導入などが
例に挙げられる. 高知学園短期大学においては, 平成17年度に
Plone/ArcheTypesを用いたウェブシラバスシステムが構築された.
Ploneでのデータ管理は, 基本的にZODBといわれるオブジェクトDBを
利用するが, オブジェクトDBには, 外部からのデータ操作性が
低いという問題点が存在する. そこでデータの操作性を向上させ,
事務データの利用を効率的に行うために, ArcheTypesを用いて
作成されたオブジェクトをリレーショナルDBのテーブルに適切に
対応付け (ORM: Object-Relational Mapping) を行った.
また, 初期シラバスを容易にかつ一括投稿するインタフェースを
作成した. 以上の研究を通じて, オープンソースのCMSの利用に
よって, 従来よりも安価に十分な機能を備えたデータベース応用
ソフトウェアの構築が可能であることがわかった.
(2008年3月4日 受付)
|
全文(PDF) 560258 bytes