Memoirs of the Faculty of Science
Kochi University (Information Science)
Vol. 29 (2008), No. 3

ネットワーク画像処理に関する研究
-- 静止気象衛星画像データの処理 --

福井 健一1, 菊地 時夫2,

1. 高知大学大学院理学研究科数理情報科学専攻
2. 高知大学理学部

要旨
MTSATの画像幾何変換プログラムを開発するとともに, PGM形式の画像を 一般のブラウザでも閲覧できるような画像処理インタフェースを作成 してユーザの利便を図った. 画像処理インタフェースにおいては,そのまま 白黒画像として表示させるだけでなく, 2種類の方 法で背景となる地形画像を用いたカラー付けをも行えるようにした. さらに, 画像の一部を 研究報告や教材などに再利用することを考え, 切り出しや縮小, 観測日時情報の追加, 画像 形式の選択ができるようにした. なお, カラー付けに用いた方法は, 雲に透明度を持たせて 地形画像の上に重ねる方法と, YUVカラー変換を用いて地形画像を もとにあらかじめ作成し た UVカラー成分を雲画像に追加する方法の2種類である. この研究により, 気象衛星画像 を位置情報とともに閲覧することが可能となり, より多くの研究や教育の場においての活用 が容易となった.
(2008年3月4日 受付)

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